ポロナビ

東日本大震災の被災地に生きる男同士の友情、愛情を描いた「影裏」の世界

こんにちは。ポロナビです。

2017年に芥川賞(第157回)を受賞した作品を映画化した

映画「影裏/えいり」が2月14日に公開されます。

東日本大震災前後の岩手県盛岡市を舞台に、二人の孤独な

男性の不思議な関係を描いた作品です。

この映画の監督を務めるのは、この盛岡市出身の

大友啓史監督。元NHKで社会派ドラマ「ハゲタカ」、

映画ではアクション大作の「るろうに剣心」の監督です。

どちらも心にずしりと響く作品なだけに期待されます。

そこで今回は

東日本大震災の被災地に生きる男同士の友情、愛情を描いた世界

と題しまして、この作品を深く解説してまいります。

震災の被災地に生きる無名の人々の感情を映し出した作品

岩手県盛岡市出身の監督、大友啓史監督はこの映画「影裏/えいり」

について「震災の被災地に生きる無名の人々の感情を

映し出されている」と話しています。

原作は沼田真佑さんの短編小説です。

転勤で盛岡に移り住んだ今野(綾野剛)は地元出身の

同僚、日浅(松田龍平)と気の置けない間柄となります。

盛岡の大自然の中に一緒に釣りに出かけたり、

一緒に酒を酌み交わしたり。

しかし、日浅は突然会社を辞めてしまい、

遅れてきた青春のような日々は終わりを告げます。

そして、「3.11」。

日浅は津波で行方不明となり、消息を追う今野は

その過程で日浅の別の顔を知るのです。

二人の男の出会いと別れの物語「影裏」

大友啓史監督はこの映画「影裏」を

「シンプルに言えば、二人の男の出会いと別れの物語」

と言っています。

さらに原作の魅力を「二人の感情の流れを、文章にせず

行間に忍ばせ、読者が探り当てる作り」

にあると紹介しています。

「その感情の流れと交錯を手稲に表現すれば、

静かだけど面白い映画が出来る」と感じたそうです。

異性間以上の緊張感がにじむ作品「影裏」

今野はセクシャル・マイノリティ。

日浅は定かではありません。二人の関係には

異性間以上の緊張感が滲んでいます。

喜怒哀楽だけではありません。その内面に隠された

多様な感情を綾野剛さんと松田龍平さんが表現しています。

そんな二人にたいして大友監督は

「つぶさに感情をキャッチボールしながら、地に足をつけ実在の

人物のように演じもらえた」とおっしゃています。

作中の二人の関係をどう描けばいいのか、

大友監督は最初に「友情」という言葉を選んだうえで

「同じ時間や場所を共有しながら、二人の間に

色々な感情が生まれ、お互いにとって大切なものとなる。

それを、「友情」といっても、「愛情」と呼んでもいいと思う。

とも仰っています。

まとめ

大切な人を思う心は異性であろうと同性であろうと肉親であろうと

変わらないと言うことをこの映画は再認識させてくれます。

映画の後半、今野は津波に消えた日浅の名を探し、

新聞の避難者名簿をチェックします。

実際の震災後の東北でも「家族や知人の情報を探して

日々向き合っていた人がいたはずです。

しかし今夏の東京五輪を前にして何となく

そういった被災者の方々の気持ちや想いが

少し薄れてきているように感じるのは私だけでしょうか?

だからこそこのような「影裏」のような作品として

未来永劫語り継いでいく事が必要な気がします。

と言うわけで今回は

東日本大震災の被災地に生きる男同士の友情、愛情を描いた「影裏」の世界

と題してお届けして参りました。

最後までご覧いただきありがとうございました。